日本ビジネスシステムズ様

日本ビジネスシステムズ株式会社 (以下、JBS)

事業内容

  • クラウドインテグレーション事業
  • クラウドサービス事業
  • ライセンス & プロダクツ事業
  • 社員数:2,788名(2025年4月1日現在)

ご担当者

HR戦略本部 本部長 森下忍 様

ハラスメント研修お客様の声日本ビジネスシステムズ様

ハラスメント研修を導入しようと思った背景やきっかけを教えてください。

ハラスメント研修を導入しようと思った背景には、社員一人ひとりがお互いを尊重しながら、良好な人間関係を築き、より働きがいのある職場環境を作りたいという思いがありました。

以前から「ハラスメント防止規程」の策定や相談窓口の設置等は行っていましたが、目指している職場風土を実現するためには、社員一人ひとりがハラスメントについての適正な判断基準を持ち、適切に対応できる環境を整えることが重要だと考えました。

そのため、JBSグループ全社員を対象としたハラスメント研修の実施について、ご相談させていただきました。

研修導入前の社内の状況や課題について教えてください。

研修導入前の社内の状況として、会社の成長に伴い社員数が増加し、社員のバックグラウンドや価値観も多様化していました。

そうした環境の中で、何がハラスメントに該当するのかについての認識や基準が統一されていないという課題がありました。

また、部下に対する指導方法や職場での会話の中で、配慮に欠けるコミュニケーションや価値観の違いからハラスメントと受け取られるケースも見受けられました。

これらの課題を改善するために、ハラスメント研修の導入が必要だと判断しました。

今回の研修で目指されたことは、どんなことでしたか?

今回の研修では、第一に、社員全員が、ハラスメントにつながる言動を正しく理解し、共通の適正な判断基準を持つことを目指しました。

ハラスメントに対する当事者意識を持った行動をとることで、職場内でのコミュニケーションが円滑になり、誤解やトラブルを未然に防ぐことができます。

また、ハラスメントの早期発見と迅速な対応が可能となり、より安心して働きやすい職場環境の実現につながると考えました。

実施した研修の内容やプログラムについて簡単に説明してください

ライン長、非ライン職、新入社員それぞれに対して、研修を実施しました。

まず、全員がハラスメントについての共通の認識を持てるように、ハラスメントの基本知識や具体的なハラスメント言動、留意点などは、共通の内容としました。

また、ケーススタディやグループディスカッションを通じて理解を深められるようにしました。

ライン長向けの研修は、対面形式で、ハラスメントにならない叱り方や指導方法を教えていただき、非ライン職向けの研修は、オンラインでのライブ研修形式で、ハラスメントの対処法として、注意・指導に対する受け止め方や、ハラスメントを防ぐアサーティブなコミュニケーション方法についても学ぶことができました。

また、当日参加できなかった社員にはeラーニングを提供し、理解の定着を図るために理解度テストを実施しています。

新入社員向けの研修では、今後指導を受ける立場であることを踏まえ、ハラスメントと指導の違いについて理解を深め、学生から社会人へのトランジションを考慮した内容としました。

研修に関してスマイル・アンド・エールに伝えられた要望はありましたか?

はい、いくつかの要望を伝えました。

まず、研修が単なる座学や一般的な内容にならないことを強調しました。

当社の社風や人を考慮した研修設計が重要だと思いましたので、社内で起こりうる事例をいくつか取り上げることで、社員が自分ごととして捉え、考えられるよう工夫していただきました。

また、社員が研修内容をより身近に感じ、日常業務に役立てられるようにするため、講義形式だけでなく、ケーススタディやディスカッションを取り入れることをお願いしました。

これにより、社員が積極的に社員同士や講師とインタラクティブなコミュケーションをすることで、より実践的な理解が深まる研修設計をお願いしました。

研修を受講されたあと、社員の方から何か反応はありましたか?

研修を受講した社員から、普段の何気ない言動が相手を傷つけ、ハラスメントに繋がる可能性があることに気が付いたという声が多くありました。

また、ハラスメントについて共通の適正な判断基準や認識ができたことで、職場のコミュニケーションが改善されたという声もありました。

さらに、お互いが気持ちよく仕事ができるように、相手の立場になって考え、配慮して行動することの重要性を再認識し、日常業務においてもその意識を持つよう心がけていきたいという意見も多く寄せられました。

これらの反応から、研修が社員の意識改革に大きく貢献いただいたと感じています。

研修後に社員の意識や行動にどのような変化が見られましたか?

研修を通じて、社員一人ひとりが、ハラスメントにつながる言動や、どのような言動が問題となるのかを改めて理解するようになったと思います。

また、共通の適正な判断基準を持つことで、社員が安心して問題を報告できるようになり、迅速かつ適切な対応が取れるようになりました。

これにより、職場の信頼感が向上し、問題解決のスピードも上がったように思います。

さらに、ハラスメントの兆候を早期に発見し、適切に報告・対応する文化が根付き始めたことも大きな変化です。

社員同士が互いにサポートし合い、より良い職場環境を作るための意識が高まっていると感じています。

今後のハラスメント防止に向けた取り組みや計画について教えてください

今後のハラスメント防止に向けた取り組みとして、まずハラスメントに関する知識のアップデートを継続的に行っていく予定です。これにより、最新の情報や対策を社員全員が常に把握できるようにします。

また、厚生労働省が12月を「職場のハラスメント撲滅月間」と定めていますので、JBSでも毎年12月に継続的に研修を実施しています。この研修では、過去の事例や新たな知識を取り入れ、社員の意識を高めることを目指します。

さらに、ニュースレター「5分でわかるハラスメント」を定期的に全社員向けに配信し、様々なハラスメントについての解説や注意点を周知することで、継続的な意識醸成を図っています。

これにより、社員が日常的にハラスメント防止について考え、行動できる環境を整えていきたいと考えています。

取材日:2025年4月
撮影:Masakazu Iwane 岩根 政和
所属、役職は取材当時のものです。